トラロックバスツアー前夜と当日のあれこれ。
前回は中村屋バスツアーに参加出来るようになるまでの過程をザラッと書き出したので 今回はその前夜と当日の様子を私のツイートと共に振り返ってみようと思います。
前回のは自分でも読み返しましたが大分気持ちが悪かったし、逆にもうここまで来たらいっそ思い切り書き散らかそうと思うのでお付き合いください。
今更ですがタイトルのトラロックの意味は仮面ライダーアマゾンズを観ていないと伝わらないネタなので気になる方は「アマゾンズ トラロック 意味」とかで検索してあわよくば仮面ライダーアマゾンズを観てください。
では、参ります。
2018年3月6日 中村屋FCから当選者のみに集合時間と場所が記載されたメールが来て「ああ、マジで行くんだな・・・」とじんわり実感が湧き始める。
まだこの時点ではペソったメンタルを引きずっているので思っていたよりもテンションはガッっと上がらず「そうか~・・・そうか~・・・」って感じだった。 そして改めて集合場所を確認してみたら東京駅でも聞いたことの無い場所が集合場所に指定されていたので純粋に「やべぇ」と思った。
何故なら自分でも引くくらい方向音痴だからである。
一緒にお出かけしたり現場に行ったことのあるフォロワーさんは私の方向音痴加減を
知っているので、ここでもまた「あいつ大丈夫か」とTLをざわっとさせてしまい、中には「時間が時間なら送り届けてやりてぇわ」とか わざわざ「この道を目印に行くんですよ」と写真つきで連絡をくれる人も居た。
色々と雑魚ではあるが人には恵まれているんだと人の優しさに目頭が熱くなった。
2018年間3月9日トラロック前夜。
とりあえず今回はプレゼントボックスの有無が明記されていなかったので渡せないかもしれないがファンらしくお手紙の一枚でも書いておこうと思い立ち、仕事帰りにレターセットを買いに向かった。
まぁ当然ながら私が愛してやまないクッキーモンスター、セサミストリート関係のレターセットは無く Dの称号を持つネズミさん一派のものばかりであった為
すんなり諦めた私はその中でも一番眼球が飛び出てるのを買おうとこのレターセットをセレクトした。
「眼球が飛び出ているから」と思って買ったのも今となれば既に正気でなかった。
家に帰ってやっと「明日かよ」と実感が湧く。
感情と語彙が死にかけると張本選手の勢いに頼っている自分も発見することが出来た。 この呪文で乗り切った感じはあるので張本選手には勝手に感謝しているし、頑張ってほしい。
明日はニンニンジャーよろしく「忍びなれども暴れない」と目標を立てた。
普通に考えたら「暴れない」ことは成人済みの妙齢女子なら当たり前なのことなので、わざわざ言うことでもなかったな、と思ったしこの時脳内では虎舞竜のロード第1章が流れていた。何でもないようなことが幸せだったと思う。
完全に死ぬ前夜である。
手紙は一行も浮かばないしこのまま寝れずにフラッフラの状態で行くんだろうなって思ってた。
めっちゃ寝た。
いつもより早起きではあるがしっかり寝れた。
多分色々考え過ぎて逆に疲れていつの間にか寝入ったんだと思う。
でもあんなに騒いでいたのだからもっと気合入れて早起きしなさいよって自分でも思ったし 実際乗る予定の電車にはギリッギリだった。
東京駅に着いてからは兎に角「八重洲南口」の文字だけを頼りに歩き、これはフォロワーさんが写真を送ってくれた付近だぞ!とか思いながら歩いた。
結局改札を出てからグーグルマップがイカレたので右と左どっちに行くのかよってなったが駅員さんに聞いたら親切丁寧に教えてくれたので無事辿り着くことが出来た。
もうここまで来たら大勝利だわ、と集合場所の喫煙所で余裕の一服。
めちゃ混みのお手洗いも済ませ、中村屋バスツアーとリクナビの会社見学ツアーの人達でぎゅうぎゅうの待合室で暖を取りながら案内を待つことに。
ふと同じバスツアーに行くであろう人達からこんな声が聞こえた。
「○○さん何号車?私は2号車」
え???号車ってもう決まってんの? なんかお知らせあった??は??? 途端にパニックである。もう大勝利だと思ってたのに。
やばいやばい。またこれでスタッフさんのお手を煩わせてしまう・・
パニック状態のまま中村屋バスツアーの人達はバスの前に集合とアナウンスがあった。 とりあえず冷静を装ってバスへ向かうものの号車が分からない。
なんか、なんかないか、アレか、集合場所とか書かれたメールか?! そう思い、急いでメールを読み返す。
「ぴ~~~~で~~~~えふ~~~~~」ってなった。
メールの一番最後にPDFが張り付いていた。危なかった。今後この手のメールはちゃんと最後までスクロールしようと心に決めた。
一号車と分かればあとはスタッフさんに名前を確認され、番号札的なのを渡されてその番号札に書いてある座席に座ればオールオッケーよ!!!
いざバスに乗り込み車内に張り出された座席表を見たらあり得ない座席順に度肝を抜かれる。
隣が居ないことで「やりたい放題やんけ」と何をやりたい放題するかは自分でも分からなかったが隣に人が居ないとゆう最高な状況に気分は上々であった。
しっかり全員が乗り込み、いよいよトラロックバスは発車した。
車内では今回一号車担当の男性添乗員さんが軽く自己紹介をし、まずは優一君からのメッセージDVDを見ながらクイズを行いますと全席に解答用紙と簡易的なペンが配られた。
中村屋からのDVDメッセージは「今日は行かれなくなっちゃったから、どこかでバッタリ会えたらいいなぁ。でも俺行かないからなぁ~~」としらじらしくマジで行かないていで通そうとする可愛い映像だった。
軽くバスはお通夜モードになる。
気分を切り替えてクイズ出しま~すとはしゃぐ液晶画面の中の中村屋は楽しそうで良かった。
タイムリーにツイートされた「おはよ!」はタイミング的にちょっと不安になったが中村屋が楽しいならいいのである。
そして一列目No1-1なのでめっちゃ男性添乗員さんと目が合う。
そんな中とんでもなく辛辣なリプを返され「なるほどな」って思った。
クイズ大会は当たりゃしないんだからとまぁまぁ適当に記入した。
そんな静かなお通夜バスは中村屋が陸上をやっていた中学校時代、最後の大会で最後のレースだったのに自分の前の選手がバトンを落としてしまい、中村屋が走ることなくそのまま退場になってしまったことが悔しくて泣きながら帰ったとゆう思い出の場所に向かっていた。それが・・・・
全然知らないし、なんなら同日は横浜マリノスとサガン鳥栖の試合の日だった。
集合場所で待っていたのは胡散臭いハットをかぶった軽い感じのお兄さん。
この人が今日はアテンドしてくれるそうだ。15分ほどそのお兄さんがお喋りで場を繫ぎ
「僕は何も悪いことしてないので写真撮ってガンガンあげて~~」と言っていたので一枚撮ってツイッターに上げた。
このお兄さんが私の知らないところでフォロワーさん達の過去をサクッとほじくる人だったらしくTLがふんわりざわついていたのを覚えている。
ジェントルさんというそうだ。
その時、後ろの方から「ラララライ!ラララライ!」とゆう声と足音が聞こえてきた。 中村屋とまっつんである。
一通りライライした後に簡単なご挨拶を済ませ、本当は走りたかった競技場に向かうことに。中村屋はライライ言いながら一足先に向かったと思っていた。
そう思っていのにライライ戻ってきて歩きながらファンの子達と軽く会話をしている。 ボケーっと歩いていたら隣に中村屋がいた。
「おはよ!寒いね!」と突然声をかけられ、誰とも喋っていないアップ前の声帯にはしまっちゃうおじさんが居たので「おはざます~・・・」としか言えず朝一発目のチャンスで私の声帯は機能を果たさないまま惨敗した。
ここであの時渡されるはずだったバトンを受け取りたい!とゆう
中村屋の願いを叶えるべく、即興でまっつんと中村屋のバトン渡しが始まった。
これが第一のフォトセッションである。
運よく最前列にいたのでここぞとばかりにスマホのカメラで死ぬほどバーストした。
まだ午前中である。充電は40パーまで減った。
この実況ツイートを見ていたフォロワーさん達が「のいこさん今日死ぬ」とまた口々に言っていた。
よく考えたら私よりも推し現場を経験している猛者達だ。
その人達が「やべぇぞ死ぬぞ」と言うのだから改めてここが死に場所かと思った。
フォトセッションを終えてチーム中村屋は一次退散。
なんだかもう嵐のような時間であった。
バスに乗り込む時は1号車の1-1なので添乗員の男性スタッフさんとずっと喋っていた。 その時にファンレターを書いてきたのですがどなたにお渡ししたらいいですか?と聞いて、その添乗員さんが「私がお預かりします」と言ってくださったので、その場でもう手紙は預けてしまった。眠さと戦いながら書いた手紙なので支離滅裂の乱文を渡すか迷ったが、もういいかなぁと半ばやけくそで渡した。
私のツイートは一回目の生中村屋の登場でいつも通りテンションが上がっていた。
これはまぁ通常運転である。
次の思い出の地は競技場から近い場所だったらしくすぐ着いた。
バスを降りて添乗員さんと先頭を歩きながら「寒いっすねー」「上着着てくれば良かったっすー」などと話をしていて「ここの角を曲がってください」と言われたので
言われた通りに曲がったらランドセルを背負いほっぺたを漫画のように赤くした中村屋がそこにいた。
あまりのことに「フンォw」と声が出てしまい中村屋に「恥ずかしいでしょ!俺も!」とキラッキラの笑顔で返された。
このまま商店街を案内しますとのことで中村屋を先頭に後ろをついていく。
その距離は普通に友達と歩くときの「ソレ」で終始生きた心地はしなかった。
距離感のオカシさをフリー素材のジェントル氏にぶつけ、中村屋の小学校の前でフォトセッション。もう感情が狂っているので逆ギレ状態である。
ハッピーハプニングがありつつも結局は「っしゃーっす」しか言えなかったので終わっている。
私が終わった状態で二箇所目を後にした。
この写真を見たフォロワーさんが「これ生活県内です」と言っていたから横浜にしては マジ地味な場所に連れて行かれたんだろうと薄々感づいてはいたけど核心に変わった。 その証拠に中華街は窓の外をボーっと見ていたら普通に通り過ぎたし、それでも初めて「街華中」の門を見れたので満足だった。
この後はスカイビルの27階に移動しそこで中村屋と一緒にランチを食らう。
バス内で座席のくじ引きを行い、レストランに着いたらその座席に座るようにアナウンスされた。多分ご飯は喉を通らないし、隣に誰かが座るのは決まっているのでめちゃくちゃ黙っていようと心に決めていた。
会場は思ってた以上に豪華でちょっと引いた。
肝心の座席は棒卓の一番端だったので知らない人でサンドされる事態は免れた。
大勝利だと思った。これはマジの大勝利だと思った。
開始まで時間があったので他の人達はみんな「はじめまして~^^」と挨拶をし 「今回のイベが初めてですか~?」の入りからお互い探り探りの薄い会話をしていた。
サクッと逃げた。
座席が分かれば後はランチタイム開始ギリギリに行って気配を消しおとなしく中村屋をおかずに飯を食い、良きところで拍手とかしていれば空気になれるだろうと思っていた。私は交流をしに来たのではない。
生でそこに生きる中村屋を見たいだけなのだ。
そんな事を考えながら煙草を吸っていたら添乗員の男性スタッフさんが喫煙所にきた。
お互い「おおっ・・・ちーす」みたいな感じから他愛の無いお喋りをし「僕来週も大阪に行かせて頂くことになってて、来週はバス2台っす、また一号車っす」と情報をペロッてくれた。
「じゃあ私の気持ち預けるんで大阪まで持ってってください」と返した。
中村屋に伝わる訳も無いので「おなしゃーす」くらいの軽い感じで言ってしまったが、話をしてる内に地元が近いことが分かりめっちゃ親近感が湧いた。
「そろそろ行かないとまずいっすね」と二人で会場へ戻り、無の顔で着席した。
隣に座ったお姉さんがナニカ話したそうにしていたがポケモンのガールスカウトが出てきたような気持ちでスルーした。
今の私には「▼にげる」一択しかないのだ。
そうこうしている間に「あの曲」のイントロが流れる。
細胞の数ほど聴いていた大好きな「あの曲」(ACTION-ZERO - YouTube)
どこだ、どこから登場だ!?と振り向いて後ろの扉を見たら、うっすく扉を開けて登場のタイミングを見計らっている中村屋と目が合ってしまったのだ。
めちゃくちゃ目をそらしたし汗はすごいし涙は出るしでダメだった。
始まる前は普段お目にかからないような料理を写真に収めたりしていたが、生歌からのご挨拶の後すぐ卓ごとに呼ばれてご飯を食べている中村屋のフォトセッションが開始されたので 瞬時に料理の写真を消して中村屋バーストに精を出した。
座っていた中村屋が「あれ?みんな上から撮るんですね~」と言ったので、すぐさましゃがんでローアングルからバーストした。
めっちゃ笑われたけど推しがローアングルで撮影していいと言うのだから遠慮なくカメラの◎を押し続けた。
ちゃんと下々の者にも目線をくれたし、もぐもぐしてる姿は可愛いしで、なんかもう静かにキレるしかなかった。
本当にあの瞬間は「はあ?」と思っていたし、何なら軽く声に出たかもしれない。
フォトセッションが終わってからすぐに「優一君がお一人ずつお酌して回りま~す」と司会のジェントルさんから言われ、やっぱり「はあ?」となった。
嫌なのではなく、何度も言うようにもう感情が狂っているのである。
とりあえずお酌される順番になったらブットバソウルの京介実装おめでとうございますは言いたいと思っていたので何度も脳内でシュミレーションをした。
隣のガールスカウト(何度も話しかけてこようとしたし、そうゆう色の服を着ていた)が途中何回も「かわいいなぁ、生はいいですねぇ」と会話の誘い水を打ってきたが
マジにそれどころではないので「っせぇな」と思っていた。
リアルにいっぱいいっぱいだったのだ。 私が最低なのは重々承知ではあるがガチで放っておいてほしかった。 そして訪れるスーパーお酌タイム。
さっきまで同じものを飲んでいたとは思えないくらい特別なウーロン茶だった。
なんかもう「甘み」とかあったような気がする。
脳内シュミレーション通りにサラサラッとは言えなかったし
「死ぬ前に見る夢みたい・・」って脳で思った事がそのまま声帯を震わせて出るとゆうイージーミスを犯したものの、それでもとんでもなく嬉しい情報を本人から聞けたのでマジ死んでもいいと思っていた。
瀕死になっているところに、まっつんも来てくれたけどこれは普通に「あらざーす」って乾杯出来たのでもう少し私はまっつんを芸能人として見なければと反省もした。
「京介のセリフめっちゃ喋った」とゆう公式からの情報にお料理も何味か分からなくなっていた。ガールスカウトに「これおいしいですよ~」と言われたけど、なんと返事をしたかすら覚えていない。脳内では鬼達が音叉祭りをしていた。
お酌タイムの後はファンとのゲーム大会が行われたがマジでぼーっとしていたのでジェスチャーゲーム云々はもう全く覚えていない。
各卓1チームでのチーム戦で正解の回数を競うとの事だったので、こんな非協力的な奴と同卓のファンの方々には申し訳なかったが
私は中村屋がアキラ100%をジェスチャーで伝えていた事しか覚えていないのだ。
大事な情報以外はその場でアウトプットしていきたかったんだと思う。
あと、この手のゲーム大会や抽選はだいだい当たらない星の元に生まれているので
隣のガールスカウトが張り切っているのを「がんばれがんばれ」と思っていた。
ゲーム大会も終わりゲーム優勝卓には中村屋が今年の運勢を占ってくれる特典が発表された。
と言っても中村屋は占いなんか出来ないので占い俳優グループに所属している我等がまっつんの占った事を復唱する可愛いものである。
占っている間は「しばしご歓談を」とのことだったのですぐさま喫煙所にINした。
多分このタイミングしかないだろうと思ったのか添乗員の男性スタッフさんも来た。
「ここで吸わなきゃ次ないんですよね~」と言っていたので予定を把握している人が言うならマジで来ておいて良かった。
「飯食えました?」「それどころじゃないっす」「ですよね」みたいな会話をして
つい「この後ってどうなるんですか?」と聞いてしまった。
もう気持ちの糸がゆるっゆるだったのである。
「あ~この後はご本人の希望してた山下公園に行きますよ~」
教えてくれるのかよ。埼玉県民の絆は簡単にぎゅっと固まる。
「あっ、バスがこの付近長い時間停められないのでここを出た後はちょっと離れた場所にバスが停まってます、分からなければ出口で待ってますけど・・・」
「信じられないくらい方向音痴なので自信ないですが頑張ります」
「心配っすね・・あとここでお手洗い済ませた方がいいですよ、次の場所寒いんで」
そんな会話をして、もはや恒例の「そろそろ行かないとまずいっすね」で会場に戻る。
会場に戻るとちょうど勝者達の占いタイムが終盤で「よっしゃラッキー」と思った。
一通りの予定が済み壇上に戻った中村屋から「この後、せっかく横浜まで来てもらったので夕陽を見ながらデートスポットに行こうと思います!そして!!!みなさんのカメラで僕とツーショット自撮りタイムもあります!!!」
会場は阿鼻叫喚だった。
そうゆう私もかなり錯乱していた。なんかもうマジでヤバかった。
まずは化粧を直さねば・・いや、もうクッキーモンスターのポーチと撮ってもらうか?
(クッキーモンスターのポーチはモバイルバッテリーを入れていたのでずっと持ち歩いていた)でもこれで上手く撮れたら遺影に出来るな・・・あ!!Snowで盛れば!!と
短い時間でめちゃくちゃ考えた。Snowに頼ろう。Snowしかない。結論「加工」だ。
この一件でTLはもう「のいこは死んだ」となっていた。その通りだった。
そして最後に最近ブログで「痛い痛い」と言っていたのは親知らずを抜いて泣くほど痛かったから、とのことで心配していた案件が分かりほっとした。
ほっとしたのも束の間、数十分後にはツーショットである。
ナニカの魔法で今だけ本田翼の顔にして欲しいと本気で思った。
中村屋退場後はみんな一目散にお手洗いに駆け込み、私もその列に並んだ。
ずっと生きた心地がしないのである。ちょっと過呼吸に近い感覚だった。
そしてスカイビルを出てから案の定バス停まで迷って、添乗員さんに心配をかけた。既にボロボロだった。
山下公園に着いてからなるべく冷静でいなければと道中は添乗員さんと喋っていたが
中村屋との待ち合わせ場所に到着して40秒くらいで「一番の人からどうぞ」と言われ
しばらく自分のことだと気付かなかった。誰だよ早く行きなさいよ自分だった。
中村屋も「お前だよ」ってジェスチャーをしていて「ハッ!!!」と漫画みたいな声が出た。
覚悟を決める間もなく震える手でSnowを起動し中村屋の隣に行く。
右に並ぶべきが左に並ぶべきか迷った結果中村屋の周りを無意味に一周した。
いざ、中村屋と映るべくカメラを覗くとめっちゃ逆光だった。
「ヤバイ眩しいね~どうしよう、あ!これ!すのうだ!」
「加工しないとしぬので・・・・」
今日だけで何回推しの前で「死」と言ったか。今思えば不穏なファンである。
一人一枚と言われていたので一発勝負だなとぶるぶるに震えながらシャッターを切った。
「あれ?これ俺すのう反応してなくない?やだ俺もすのうしたい、もう一回」
まさかの二発勝負だった。シャッター音と共に記憶がぶっ飛んでいる。
終わってすぐジェントルさんに「どうよ?」と聞かれて「ぶす」と二文字を返した事くらいしか覚えてないのだ。
近くのベンチで画像フォルダを見てしっかり静かに死んだ。
とんでもなく近いのである。紛れも無くツーショットだった。
今でもまだこの写真を見ては泣けてくるし改めてメンタルへの攻撃力がえげつない写真だなと思う。
この時点でもう抜け殻だった。
トップバッターなので三号車の最後の人が終わるまでめちゃくちゃ暇になった。
この時間どうしようかなと数秒置きに写真を見返しては「っは~~~・・・」と言っていた。
もうどこに何の感情をぶつけていいか分からず身投げが頭をよぎるくらいアレだった。海を見ても「水だなぁ」とゆう感想しか出ないくらいにはIQも低下していた。
周りでは終わった人が飽きないようにジェントルさんとまっつんがみんなに声がけをしていて「ケアが行き届いている・・・」と感心した。
私も待ってる間お二人とは色々話をさせて頂いたので記念に写真を撮ってもらった。
びっくりするくらい緊張しなかった。申し訳ないと思っている。
ジェントルさんには「一号車の一番でしょ~なんかさ凄いよね、凄いもの引いたんだよ」と言われ囚人番号一番のヤバさを実感した。
途中添乗員さんが「なんか二号車から進み遅いんですよねぇ」と愚痴を漏らしにきた。
そこから三号車の人が終わるまでずっと喋っていたと思う。
いよいよ最後の一人が終わり集合写真を撮る為、ぞろぞろと場所を移動した。
移動中は野放しなので中村屋に「陽が出たけどやっぱり寒いね~」と声をかけられるも
「っすね~・・・」と小粋な返しも出来ず握っていたカイロをフルボトルみたいに振っていた。アホみたいな顔をして。チャンスはピンチなのだ。
集合写真はブログやツイッターに載せるので顔出しNGな人は隠してね!と言われ、ここぞとばかりにクッキーモンスターにでしゃばってもらった。
何故ならクッキーモンスターは可愛いからだ。
後で上がった集合写真を見たらしっかり青い塊が映っていて、なんか満足した。
写真を撮り終え中村屋からのご挨拶があり、場は暖かい拍手に包まれた。
よっぽど体調が良かったら「イヨッ!中村屋!」と言っていたかもしれない。
「これから東京に戻るわけですが三号車から一台ずつ僕達が順番に乗りますんで」と言われ改めて座席的にクソやばいのでは???と自分にしては早めに察しがついた。
この時間が終わってしまうことと、予想が当たればマジに目の前に来てしまう緊張でリアルに吐きそうになっていた。
ここまで長々読んで頂いて感謝しかないのですが
トラロックバスツアー最終章はまたご飯後にでも書こうかなと思うのでこちらもここで一旦〆。